ただ君が好きなんだっていう話だよ

私が田中樹というアイドルを見ていたいと思ったのは、2015年の夏でした。
友人に連れられて行ったエリザベート京本大我くんを知り、その日の夜に何気なく検索してSixTONESが歌う「愛のコマンド」を見てから、私の世界は一気に変わりました。
もう既にオタクとしての自我が確立していた私は、すぐに田中樹担として生きはじめることになります。NHKをリアルタイムで見るために帰ってくる孫を心配そうに見つめていた祖母の顔が懐かしい。

思えば2006年3月22日にお祝いとしてKAT-TUNのファーストシングル・アルバム・DVDを買ってもらってから、私はずっとなんだかんだジャニーズが好きです。そしてジャニーズは好きだけれど、並行して色んなものが好きでした。
バンドマン、2次元、若手俳優、踊り手、宝塚、女性アイドル、どれも毎度真剣に楽しんでいたし、仲良くしてくれる人だったり、身内をはめたり、勝手に盛り上がっていました。
私の人生最高に楽しいと思ってたし、楽しいこと全部やり尽くしながら生きてきた!って思ってたんです。でも、SixTONESに会ってから、もっと楽しいことがどんどん舞い込んできました。
私の人生、他人と何かをやり遂げるとか悔しくて泣くとか、そういう「青春」って無かったんです。高校の体育祭も文化祭も楽しかったけど、そういう雰囲気ではなかったし、部活もやらずに年がら年中バイトしてたし。(クラスメイトはクソオタクの私にも優しかったよ)

でも私はSixTONESと、SixTONESが好きな仲間と、「青春だ!」って思える時間をたしかに過ごしたなって思います。
オタク人生結構長いけど初めて同担と4連したし、自担のボイスが更新されたタイミングで飲んでてみんなで死んだり、大人数でシェアハウス泊まったり。そしてみんな口を揃えて言うけれど、夏の六本木EXシアターそのものが私には眩しいくらいの青春でした。
「また明日ね!」って夜に別れて、
「おはよう!」って次の日会えて、
「最高だった」って終演後盛り上がって、
「次も楽しも!」って屋上でまた別れる。
ご飯も行ったりして、仕事やりくりして来てる社会人もテスト必死だった学生も、何も関係なしにSixTONESのことで盛り上がっていて。教室みたいだった。
今でも、コンサート前は休み時間の教室みたいですごい楽しい。

正直、たった数年ですが、何かあるたびに「次の現場ではもう見れないかもしれない」と思って生きていました。だから私なりに嫌いな舞台も割と行った(舞台がそもそもそんな好きじゃない)。
デビューしたからってその不安が消えることはないけど、今までよりきっと安全な船に乗れているはずで、本人に下船の意志がなくても下りざるを得ないとか、そういう心配は少しになったかなと思うんです。
私はステージ上で見れる様々なじゅりちゃんの中でも、誰かにファンサしてるじゅりちゃんを見るのが大好きです。たくさんの人に愛されてるじゅりちゃんが好き。たくさんの人に愛を返しているじゅりちゃんも好き。愛しかないなって思う。
デビューしたらもっとたくさんの人に愛されて、今まで以上の人に出会うまでは愛を返していくじゅりちゃんが見れる。天国かな?
最後のアイドルは「田中樹しかいない」って何度も思わせてくれてありがとう。


なんでこんなこと書いたかって言うと、日曜日にブラック校則見に行ったからです。マジ最高の映画だった!!舞台挨拶のじゅりちゃんがマジで格好良すぎた!!!